内科専攻医の70疾患群とは?

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内科専門研修では幅広い疾患を経験することが重要視されています。 専攻医は主担当医として、カリキュラムに定められた全70疾患群を経験し計200症例以上の経験し症例登録することが目標となっています。修了要件としては主担当医としてで最低56疾患群以上の経験、計120症例以上の経験症例の登録が求められています。

内科専門医制度における70疾患群

内科専門医制度では、70疾患群の研修が求められます。 これは、内科の各領域を偏りなく経験することを目的としています。「総合内科」、「臓器別内科」として下記のように分類されています。

総合内科

  • 総合内科Ⅰ(一般): 1疾患群
  • 総合内科Ⅱ(高齢者):1疾患群
  • 総合内科Ⅲ(腫瘍): 1疾患群

臓器別内科

  • 消化器: 9疾患群
  • 循環器: 10疾患群
  • 内分泌: 4疾患群
  • 代謝: 5疾患群
  • 腎臓: 7疾患群
  • 呼吸器: 8疾患群
  • 血液: 3疾患群
  • 神経: 9疾患群
  • アレルギー: 2疾患群
  • 膠原病および類縁疾患: 2疾患群
  • 感染症: 4疾患群
  • 救急: 4疾患群

これらの疾患群にはそれぞれ複数の疾患が含まれています。 各疾患群において最低1つ以上の症例を主治医として経験することが求められます。

到達レベルA、B、Cについて

内科専門医制度の研修カリキュラムでは各疾患群に「到達レベル」が設定されています。「到達レベル」はA、B、Cとして下記のように区別されます。

  • A:主担当医として自ら経験した。内科専攻医自身が主治医としてその疾患の症例の診療に携わっている。
  • B:間接的に経験している(症例をチームとして経験した、または症例検討会を通して経験した)。 内科専攻医が直接主治医として担当していなくても、診療チームの一員として、あるいは症例検討会などを通じてその疾患について学んでいる。
  • C:レクチャー、セミナー、学会が公認するセルフスタディやコンピューターシミュレーションで学習した。 実際の症例経験ではなく、座学や自己学習によってその疾患について学んでいる。

内科専攻医として、70の疾患群それぞれにおいて最低 1つ以上の症例経験が求められますが、その中でも到達レベル A の症例経験は必須となります。これは内科専門医として、各疾患群において最低限、主治医として診療経験を積むことが重要であるという考え方に基づいています。

しかし希少疾患など、到達レベル A の症例経験を得ることが難しい場合もあります。このような場合には、同じ疾患群に属する希少疾患を経験することで、その疾患群の症例経験を満たしたと認められます。

つまり内科専攻医はできるだけ多くの疾患群において、主治医として診療経験を積むことが求められていますが、希少疾患などやむを得ない事情で主治医経験が得られない場合は、間接的な経験や自己学習によっても専門医としての知識・技能を習得することが認められています。

複数の領域に重複する症例について

ある特定の疾患が複数の領域に重複する場合があります。例えば、気管支喘息は呼吸器領域とアレルギー領域両方に属します。このような場合、内科専攻医はその症例をどちらかの領域に登録するか選択することができます。

疾患群に記載のない症例について

内科専門医制度では一定程度の希少疾患も疾患項目として挙げられていますが、研修中に疾患群に該当しない症例を経験する場合もあります。このような場合には各疾患群に設けられている「その他の疾患」という項目に症例登録することができます。

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