J-Oslerと生成AI

J-Osler

J-Oslerで生成AIは使っても良いの?

2024年11月時点において日本でも生成AIの利用が急速に進んでいます。

2022年に登場したChatGPTの登場をきっかけに生成AIに対する注目度が飛躍的に高まりました。生成AIは、文章作成、画像生成、プログラミング、翻訳などさまざまな分野で活用されています。ビジネスシーンでは、マーケティング、カスタマーサポート、コンテンツ作成など、業務の効率化に貢献しています。

個人レベルでも、生成AIは文章作成やアイデア出し、学習の補助など、幅広い用途で利用されています。一方で、生成AIの利用にあたっては、著作権問題やプライバシー問題、情報の正確性など、解決すべき課題も存在します。

そのような状況の中で2024年11月に日本内科学会は「内科専攻医登録評価システム (J-OSLER)における生成AI利用ガイドライン」を発表しました。

https://cdn-naikaprod.pressidium.com/wp-content/uploads/2024/11/660e0ab9ceb7e389b5eccbc7520a23f4.pdf

J-OSLERにおける生成AI利用ガイドライン

生成AIは業務効率の改善や医学知識・症例情報の補完に役立つ可能性がありますが、出力される情報には偏りや誤りが含まれる可能性があります。 そのためJ-OSLERに登録する文書作成に生成AIを利用する場合は、ガイドラインの内容を理解し適正な利用が求められます。

「内科専攻医登録評価システム (J-OSLER)における生成AI利用ガイドライン」の主な内容は下記です。

生成AI利用における遵守事項:

  • 入力内容を学習内容に反映しない設定で利用する。
  • 患者の個人識別情報(ID、名前、住所、生年月日)を入力しない。
  • 経験症例の原稿の中で生成AIの使用用途を開示する。
  • 自己省察・考察は生成AIの出力をそのまま複写せず、自身の言葉で記述する。

注意事項:

  • 症例に対する考察の情報補完として生成AIの出力結果を参考にする場合であっても、生成AIの出力結果を鵜呑みにせず、正確性・適切性を自身で判断する。
  • 生成AIを症例要約に用いる場合、重要な情報や要点が欠落する可能性がある。専門用語の調整が必要な場合もある。
  • 生成AIは関連文献特定のアシスタントとして使用できるが、推奨文献に偏りがある可能性があるため原著を確認し引用の是非を判断する。

生成AIの活用について

J-OSLERでは病歴要約における文章校正や考察に関する情報の補完を目的とした生成AIの活用を許容しています。 ただし考察そのものは自身で作成する必要があります。 また生成AIの出力には欠落や誤りがあることに留意し、病歴要約の個別評価依頼時にコメント欄に活用状況と用途を申告する必要があります。 個別評価者は申告内容を前提に評価を行います。

重要なのは生成AIはあくまでツールであり、最終的な判断は専攻医自身の知識と経験に基づいて行う必要があります。上記の内容に注意して生成AIを活用しましょう。

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