内科専門医試験の合格率 2024年度まで

内科専攻医

日本内科学会の内科専門医試験の合格率

はじめに

 2018年度から新たな専門医制度が導入され、内科専門医取得のための内科専門医試験も新しくなりました。2018年度に新しい専門医制度が開始となり、新しい専門医制度での研修を終えた専攻医に対して2021年7月4日に第一回内科専門医試験が実施されました。この記事では内科専門医試験の合格率について解説します。

 なお以前は現在の内科専門医試験に似た位置づけの試験として認定内科試験というものがありました。2025年時点で古い専門医試験制度での研修を行うことはないと思いますが、参考として認定内科医試験の合格率についても解説したいと思います。

なお内科専門医試験対策については下記の記事も参考にしてください。

認定内科医試験の合格率

 2018年の新しい専門医制度導入以前は、内科医の専門性を証明する主要な資格として、日本内科学会が認定する認定内科医の制度が存在していました。この認定内科医資格は、内科全般にわたる幅広い知識と臨床能力を評価するものでしたが、新しい内科専門医制度の開始に伴い、2021年をもって新規認定は終了しています。2025年時点において認定内科医の資格は、以前の内科専門医制度で研修し、主に内科のサブスペシャリティ専門医資格を維持するために存続しています。

 日本内科学会のホームページには2008年から2021年までの認定内科医試験の合格率が示されています。下記の表にまとめました。

表1:認定内科医試験の合格率(2008年~2021年)

年度試験回数受験者数合格者数合格率(%)
2008年第24回3,3673,13793.2
2009年第25回3,2182,88789.7
2010年第26回3,2632,89288.6
2011年第27回3,3172,89787.3
2012年第28回3,3823,11692.1
2013年第29回3,2692,81886.2
2014年第30回3,4533,18892.3
2015年第31回3,4162,80382.1
2016年第32回3,8283,41789.3
2017年第33回3,4302,96886.5
2018年第34回3,5243,18690.4
2019年第35回1.2801,11286.9
2020年COVID19のため未実施
2021年第36回70464791.9

 認定内科医試験の合格率は年度による変動はありますが、82~94%の範囲で経過しており、比較的高い合格率で推移しているといえるでしょう。

新内科専門医制度における内科専門医試験の合格率

 2018年に日本専門医機構が主導する新たな専門医制度が発足し、内科領域においても、3年間の研修プログラムを修了した医師を対象とした新しい内科専門医試験が2021年7月に初めて実施されました。2025年3月現在において内科専門医試験は4回実施されており、2025年5月25日に第5回の内科専門医試験が予定されています。

表2:内科専門医試験の最近の合格率(2021年~2024年)

年度試験回数受験者数合格者数合格率(%)
2021年第1回1,965名1,856名94.5
2022年第2回2,495名2,246名90.0
2023年第3回2,833名2,416名85.2
2024年第4回2,997名2,804名93.6

 内科専門医試験の合格率は年によって変動がみられます。2021年と2024年は約94%と高い合格率であったのに対し、2022年は90.0%であり、2023年は85.2%とやや低い結果となりました。2023年を除けば合格率は比較的高く、以前に行われていた認定内科医試験よりも合格率は高い印象があります。全体としては90%台が目安になりそうな印象です。

 新しい内科専門医試験が臨床的な応用力を重視するようになったことは、研修プログラムの内容がより実践的なものへと変化していることと関連していると考えられます。制度化された研修プログラムを経ることで、受験者はより標準化された質の高い研修を受けられるようになり、結果として試験の合格率も高水準で維持されている可能性があります。

まとめ

 日本内科学会内科専門医試験の合格率について、旧制度である認定内科医試験、新しい専門医制度での内科専門医試験について解説しました。新しい専門医制度での内科専門医試験は全体として高い合格率で推移しています。これは制度化された研修プログラムの効果や、試験が専門医としての基本的な能力を確認することを主眼としているためと考えられます。2023年には一時的な合格率の低下が見られましたが、2024年には再び高い水準に戻っており、今後の推移が注目されます。

 内科専攻医の資格は内科医としてのキャリアのスタートとして重要であり、その後の内科サブスペシャリティ領域の専門医を取得にも必要です。

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