糖尿病専門医試験
日本糖尿病学会の糖尿病専門医試験では筆記試験として選択肢問題、記述試験の他に口頭試験も行われます。この記事では口頭試験(面接試験)の対策について述べます。
糖尿病学会の筆記試験対策についてはこちらの記事をご覧ください。
口頭試験の対策
口頭試験について日本糖尿病学会のホームページには下記のように記載されています。
口頭試験においては、糖尿病に関する十分な知識および臨床経験を有することに加えて、書類審査で提出された症例に関する確認や、糖尿病治療にあたるチームのリーダーとしての資質、他の診療科からの相談に適切に対応できる能力なども評価されます。
日本糖尿病学会ホームページより引用
https://www.jds.or.jp/modules/specialist/index.php?content_id=147
これより口頭試験対策として下記のような準備をしておくことが必要です。
- 提出症例の見直し
自身が提出した症例報告の内容を見直しておくと良いでしょう。
症例の背景、診断の根拠、治療方針、合併症管理などについての追加の質問がなされる可能性があります。治療法の選択理由したのか、他の選択肢はなかったのか、といった疑問にも答えられるように準備が必要です。
また特殊な病態の糖尿病診療も行っているかも問われることがあるようです。糖尿病の診療自体は非専門医もたくさん行っていると思いますが、糖尿病専門医に依頼されやすい診療を行っているかなどです。具体的には1型糖尿病のインスリンポンプ治療、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、入院重症症例の血糖管理、周術期の血糖管理などにつについての診療経験も必要でしょう。 - チーム医療における役割の理解
糖尿病療養指導士(CDEJ)や管理栄養士などの他職種との連携について、自身の診療経験、自施設の状況などについて説明できるようにしておきましょう。
特に自施設内でのCDEJの取得状況や多職種カンファランスの実施状況、糖尿病教室や糖尿病週間などの啓蒙活動などについても述べられるようにしておきましょう。 - 他科との連携やコンサルト対応
糖尿病は多くの合併症を伴うことから他科との連携が不可欠です。心血管疾患や腎疾患、眼科合併症など他科領域との連携についての自身の診療経験や自施設の連携状況についても説明できるようにしておきましょう。自施設内だけで診療可能なのか、他の医療機関に紹介する場合
があるかなどについても述べられるようにしておきましょう。
また他診療科に入院中の症例の血糖管理などのコンサルト、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠への対応状況についても問われる可能性があると思います。
筆者が受験した際には、専門医に求められる水準で実際に糖尿病診療を継続していたのかを確認しているような印象を受けました。専門医の資格を取るためだけの受験生を見極めているようにも感じました。逆に言うと普段から実地診療をしっかりしていれば口頭試験に関連した特別な対策は必要ないかもしれません。
まとめ
筆記試験では確認することが難しい具体的な診療状況、チーム医療の実践などについて口頭試験では問われやすいです。単なる暗記ではなく糖尿病専門医として備えるべき診療経験や資質を持っているかが評価されているようです。




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