【2026年度版】専攻医シーリング解説
2026年度の専攻医プログラム募集に関するシーリング(採用数上限)の詳細が、日本専門医機構より発表されました 。
シーリングは医師の地域偏在・診療科偏在の是正を目的としており、特定の都道府県・診療科において採用数の上限が設定される制度です。特に都市部での研修を希望されている医師にとっては、ご自身のキャリアプランに直結する非常に重要な情報となります。
この記事では発表された資料に基づき、「どの診療科が」「どの都道府県で」シーリングの対象となっているのかについて解説します。
2025年度のシーリングについてはこちらの記事をご覧ください。
2026年度 診療科別のシーリング対象都道府県
まずは診療科ごとにどの都道府県でシーリングが設定されているかを見ていきましょう。
ご自身の希望する診療科がリストにあるか、もしある場合はどの都道府県が対象となっているかをご確認ください。
| 診療科 | シーリング対象都道府県 |
| 内科 | 東京都、京都府、大阪府、和歌山県、岡山県、徳島県、福岡県、長崎県、熊本県 |
| 小児科 | 東京都、京都府、岡山県 |
| 皮膚科 | 東京都、神奈川県、京都府、兵庫県、福岡県 |
| 精神科 | 東京都、石川県、岡山県、福岡県、佐賀県、熊本県、沖縄県 |
| 整形外科 | 東京都、京都府、大阪府、福岡県 |
| 眼科 | 東京都、京都府、大阪府、兵庫県 |
| 耳鼻咽喉科 | 東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県 |
| 泌尿器科 | 京都府、大阪府 |
| 脳神経外科 | 東京都 |
| 放射線科 | 東京都、京都府、大阪府、岡山県、福岡県 |
| 麻酔科 | 北海道、東京都、京都府、大阪府、岡山県、福岡県、沖縄県 |
| 形成外科 | 東京都、大阪府、兵庫県、福岡県 |
| リハビリテーション科 | 東京都 |
なお日本専門医機構が認定している基本領域のうち、外科、産婦人科、救急科、病理、臨床検査、総合診療についてはシーリングを設定しない方針となっています。このため2026年度もシーリング(採用定員)は設定されていません。
2026年度 都道府県別のシーリング対象診療科
次に都道府県ごとにどの診療科でシーリングが設定されているかをまとめました。
都市部、特に東京都では多くの診療科でシーリングが導入されていることが分かります。研修を希望する地域でのシーリングの設定状況をご確認ください。
| 都道府県 | シーリング対象診療科 |
| 北海道 | 麻酔科 |
| 東京都 | 内科、小児科、皮膚科、精神科、整形外科、眼科 、耳鼻咽喉科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、形成外科、リハビリテーション科 |
| 神奈川県 | 皮膚科 |
| 石川県 | 精神科 |
| 愛知県 | 耳鼻咽喉科 |
| 京都府 | 内科、小児科、皮膚科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、放射線科、麻酔科 |
| 大阪府 | 内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、放射線科、麻酔科、形成外科 |
| 兵庫県 | 皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科 |
| 和歌山県 | 内科 |
| 岡山県 | 内科、小児科、精神科、放射線科、麻酔科 |
| 徳島県 | 内科 |
| 福岡県 | 内科、皮膚科、精神科、整形外科、放射線科、麻酔科、形成外科 |
| 佐賀県 | 精神科 |
| 長崎県 | 内科 |
| 熊本県 | 内科、精神科 |
| 沖縄県 | 精神科、麻酔科 |
通常プログラムと連携プログラム
シーリングが設定されている都道府県では「通常プログラム」の枠とは別に「連携プログラム(都道府県限定分、特別地域連携プログラムなど)」の枠が設けられている場合があります。これらの枠は、一定期間をシーリングの設定されていない地域での研修や医師不足地域での研修が必要となります。しかしシーリング対象地域で研修できる枠の一部になっています。
なお日本専門医機構の公開している資料には各都道府県の具体的なシーリング数(例:東京都 内科 通常383枠、連携等148枠 )も明記されています。
「連携プログラム」については下記の記事をご参照ください。
まとめ
2026年度の専攻医シーリングは2025年度と同様に、多くの診療科と都道府県で設定されています。シーリング対象となっている都道府県で研修を希望する場合には募集枠が限られるためプログラムの選択はより慎重に行う必要があります。





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