セルフトレーニング問題
内科専門医を目指す先生、あるいは内科専門医・総合内科専門医としてご活躍の先生にとって、重要な日本内科学会の「セルフトレーニング問題」について解説いたします。
日本内科学会セルフトレーニング問題とは
日本内科学会が提供するセルフトレーニング問題は、内科領域における広範な知識を習得・確認するための、自己学習用コンテンツです。毎年、その時点での最新の医学的知見や国内外のガイドラインに基づいた問題が出題されます。セルフトレーニング問題は内科医が自身の知識レベルを客観的に把握し、必要に応じて知識の補充を行うための機会として位置づけられています。
問題は学会の公式ウェブサイトを通じて提供され、所定の期間内に解答し提出することで、専門医資格の更新に必要な単位を取得できる仕組みです。
例年6月から8月にセルフトレーニンフ問題の申し込みを申請し、9月末までに回答締切日になっています。採点結果は12月頃に通知されます。
50題の問題が出題されますが、正解率60%以上でないと単位が付与されません。
2025年現在はweb版とマークシート版のどちらかに申し込むことが出来ます。
web版はwebで解答することができ、結果や解説もwebで閲覧することが出来ます。web版は2000円の費用が掛かります。
マークシート版は申し込み後に印刷された問題集、解答用マークシートなどが登録された住所に郵送されます。マークシート版の場合には、採点後に採点結果と解答解説集が登録された住所に郵送されます。マークシート版は3500円の費用が掛かります。
なおセルフトレーニング問題に掲載されている問題の著作権は日本内科学会に帰属します。無断での転載、複製、改変、配布等は禁止されています。また解説や解答の掲載・配信、内容を示唆する行為等も禁止されていますのでご注意ください。あくまでご自身の学習のために活用するようにしてください。
なぜセルフトレーニング問題に取り組むべきなのか
このセルフトレーニング問題に取り組むことにはいくつかの重要な意義があります。
内科医としての知識維持・向上
内科学は日々進化しており、新しい疾患概念、診断技術、治療法が次々と登場します。セルフトレーニング問題はこのような最新の情報を効率的に吸収し、自身の知識をアップデートしていくための優れたツールです。問題に解答するために学習することが必要ですし、また解説もありますので解説を読み込むことで根拠に基づいた深い理解を得ることができます。
個人的な見解になりますが専門医試験などと比較し、セルフトレーニング問題の難易度は高いと感じます。特に自身の専門としている領域以外の問題は難しく感じるでしょう。セルフトレーニング問題は専門医試験とは異なり解答することのできる期間は最大約3カ月間はあります。調べながら解答し、理解を深めることを目的にしているため、難しいと感じても最新のガイドラインなどを参照しながら解答できれば良いのです。
専門医資格更新の必須要件
内科専門医、総合内科専門医の資格を維持するためには、このセルフトレーニング問題の単位取得が必要な要件となります。内科専門医、総合内科専門医の更新のためには所定の期間にセルフトレーニング問題をクリアし、必要な単位数を満たす必要があります。
2025年度時点では内科専門医の更新要件の「②診療実績の証明」として、専門医としての診療実績・診療能力をセルフトレーニング問題による合格によって判断することになっています。
内科専門医の更新は5年ごとに必要ですが、5年間の間に少なくとも1回以上のセルフトレーニング問題の合格が必要です。
詳細は内科専門医の更新要件を確認してください。
総合内科専門医の更新要件としてもセルフトレーニング問題が含まれています。ただし2025年度時点では「1階部分に認定内科医資格を有する総合内科専門医(以前の制度)」、「一階部分に内科専門医資格を有している総合内科専門医(現在の内科専門医制度)」で要件が異なっています。更新のためには少なくとも1回以上のセルフトレーニング問題が必要と考えれば良さそうですが、実際の総合内科専門医更新については最新の更新条件を確認してください。
自己評価と学習の指針
問題を解く過程で自身の知識の得意分野や、知識が不足している苦手分野を具体的に認識することができます。特に間違えた問題や自信のなかった問題については、改めて関連する文献やガイドラインを参照することで効率的に学習を進め弱点を克服するための具体的な指針となります。
まとめ
日本内科学会のセルフトレーニング問題は、内科専門医としての知識を常に最新の状態に保つためにも必要と位置付けられています。内科専門医および総合内科専門医の資格更新のためにも必要です。
日々の臨床と並行しての学習は大変なことと存じますが、このセルフトレーニング問題を活用して知識や理解を深めていきましょう。


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