日本専門医機構認定専門医と学会認定専門医の違い
医療の高度化・専門分化に伴い専門医制度の重要性が増しています。その結果、専門医や専門医制度は増加していきました。しかし、専門医制度が複雑化し、わかりにくくなってしまった部分もありました。わかりやすく安心な医療の提供、標準的な質、医療サービスを確保するための方法のひよつとして日本専門医機構認定が設立されました。
2025年4月時点で専門医には「日本専門医機構が認定する専門医」と「各学会が認定する専門医」が共存している状態です。そこで本記事では、「日本専門医機構が認定する専門医」と「各学会が認定する専門医」について解説します。
日本専門医機構設立の経緯
日本専門医機構は第三者機関として専門医制度の質を担保し、国民に分かりやすい専門医制度を確立するために2014年に設立されました。
設立の背景には、以下のような課題がありました。
- 各学会が独自に専門医認定を行っており、基準や質にばらつきがあった
- 国民にとって、どの専門医が信頼できるのか分かりにくかった
- 医師の偏在や地域医療の崩壊が懸念されていた
これらの課題を解決するために、日本専門医機構は第三者機関として専門医制度の質を担保し、国民に分かりやすい専門医制度を確立することを目的に設立されました。
日本専門医機構認定専門医と学会認定専門医の違い
日本専門医機構認定専門医と学会認定専門医の主な違いは、以下のとおりです。
- 認定機関:
- 日本専門医機構認定専門医:日本専門医機構
- 学会認定専門医:各学会
- 認定基準:
- 日本専門医機構認定専門医:日本専門医機構が定めた統一的な基準
- 学会認定専門医:各学会が独自に定めた基準
- 第三者機関としての役割:
- 日本専門医機構認定専門医:第三者機関である日本専門医機構が質を担保
- 学会認定専門医:各学会が認定
つまり日本専門医機構認定専門医は第三者機関である日本専門医機構が、統一的な基準に基づいて質を担保している点が特徴です。
日本専門医機構認定が認定している専門医
日本専門医機構が認定している基本領域の専門医は下記の19領域であり、日本専門医機構が認定しているサブスペシャリティ領域の専門医は下記の24症例になります。

上記の表にない専門医は日本専門医機構が認定している専門医ではなく、各学会が認定している専門医になります。
学会認定専門医の役割
専門医を取得する立場で考えた場合には日本専門医機構が設立された経緯からも、日本専門医機構が認定している専門医の取得をまずは考えて研修を行うのが良いでしょう。
一方で学会認定専門医も各学会が長年培ってきた専門性を認定する重要な役割を担っています。2025年4月時点では日本専門医機構が認定している専門医の領域は比較的広範な領域であり、より専門性の高い分野については学会認定専門医制度も共存していくのではないかと思われます。
まとめ
日本専門医機構認定専門医は質の担保と分かりやすさを重視し、学会認定専門医は各学会の専門性を重視しています。
参考情報
- 日本専門医機構



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