J-Oslerの疾患群で複数の疾患群に重複している疾患

J-Osler

内科専門医制度において専攻医は70疾患群の症例を経験し、J-OSLERに登録することが求められています。 これまで各疾患群の詳細について記事にまとめてきました。

各疾患群の詳細については過去の記事をご覧ください。

内科専門医制度の疾患群の中には複数の疾患群に重複している疾患もあります。複数の疾患群に含まれる疾患は専攻医の判断によって任意の疾患群に登録して良いこととなっています。

複数の疾患群に含まれる疾患のひとつは「気管支喘息」です。「気管支喘息」は「呼吸器」と「アレルギー」の疾患群に含まれています。この場合には「呼吸器」と「アレルギー」のどちらかに登録することが出来ます。

複数の疾患群に重複している疾患は他にもあります。特に救急疾患には他の疾患群との重複が多くみられます。下記にまとめてみましたので参考にしていただければ幸いです。

「救急」の疾患群を下記に示します。

疾患群救急到達レベル
1心停止心停止A
ショック1) 心原性ショックA
2) 閉塞性ショックB
3) 敗血症性ショックA
4) アナフィラキシーショックB
5) 出血性ショックA
2神経救急疾患1) 急性期脳梗塞A
2) 脳出血A
3) くも膜下出血A
4) TIAA
5) てんかん発作A
6) 髄膜炎B
2急性呼吸不全1) ARDSB
2) 気管支喘息発作A
3) 肺気腫(慢性呼吸不全の急性増悪)A
4) 市中肺炎A
2急性心不全急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)A
2急性冠症候群1) ST上昇型急性心筋梗塞A
2) 非ST上昇型急性心筋梗塞A
3) 不安定狭心症A
2その他の心大血管疾患1) 急性大動脈解離(Stanford A型)B
2) 急性大動脈解離(Stanford B型)B
3) 大動脈瘤B
4) 肺血栓塞栓症B
5) 頻脈性緊急症A
6) 徐脈性緊急症A
7) 血管迷走神経性失神(神経調整性失神)A
3消化器系救急疾患1) 消化管出血
 ① 食道静脈瘤破裂B
 ② 胃・十二指腸潰瘍A
 ③ 虚血性大腸炎A
2) 急性腹症
 ① 急性虫垂炎A
 ② 上腸間膜動脈塞栓症B
 ③ 急性化膿性胆管炎B
 ④ 絞扼性イレウスB
 ⑤ 腸管穿孔性腹膜炎A
3)その他の消化器疾患
 ① 感染性腸炎A
 ② イレウス(麻痺性,術後性)A
 ③ 急性膵炎B
4) その他
 ① 胆石・胆のう炎A
 ② 大腸憩室炎A
 ③肝性脳症A
3産科・婦人科系救急疾患1) 子宮外妊娠B
2) 骨盤内腹膜炎B
3腎・泌尿器科系救急疾患1) 腎不全
 ① 腎前性腎不全A
 ② 腎性腎不全A
 ③ 腎後性腎不全B
2) 感染症
 ① 急性腎盂腎炎A
 ② 急性膀胱炎A
 ③ 急性前立腺炎B
3) その他
 ① 尿管結石A
 ② 尿閉A
 ③ 腎梗塞C
3内分泌系救急疾患1) 低血糖症A
2) 高血糖緊急症A
3) 甲状腺クリーゼC
4) 粘液水腫性昏睡C
5) 副腎クリーゼC
6) アルコール性ケトアシドーシスB
3電解質・酸塩基平衡異常1) 電解質異常
 ① 高K血症A
 ② 低K血症A
 ③ 低Na血症A
 ④ 高Ca血症A
 ⑤ 低Ca血症B
 ⑥ 低Mg血症B
2) 酸塩基平衡異常
 ① 代謝性アシドーシスA
 ② 代謝性アルカローシスA
 ③ 呼吸性アシドーシスA
 ④ 呼吸性アルカローシスA
4中毒・環境障害1) 環境障害
 ① 熱中症A
 ② 偶発性低体温症A
2) 中毒
 ① 一酸化炭素中毒C
 ② 急性医薬品中毒A
 ③ ワルファリン中毒B

他の領域との重複する疾患が多いのでどちらの領域で登録するのが良いかは考えて登録しましょう。各疾患群には「最低登録症例数」が定められています。最低登録症例数を超えるように登録する領域を決めるようにしましょう。

専門研修プログラム整備基準【内科領域】改定第2版より引用

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